お客様の新物流システム設計、あるいは業務改革などの取り纏めをご支援します。
今後の自社の構想を検討する際に、現状をベースとした現状調査~課題抽出~改善案作成~設計という帰納法による進め方では、枠が定められてしまいます。
従来の線路をベースにした設計では時速300kmで安全走行する新幹線が生まれなかったように、他社に対して明確に差別化をするためには、まずあるべき姿を定めてから順次制約条件を詳細に分析・勘案して、実現可能な案に仕上げていく手法が有効です。
このような手法をワークデザインと言います。ジェラルド・ナドラー博士によって提唱されたIE(Industrial Engineering)技法です。
設計初期に於いては、鳥の目で俯瞰して要件を検討し直す、全体のグランドデザインが重要です。
設計当初から自社の狭い業務範囲を改善検討の範囲とした場合、投資に対する効果が小さく、検討対象そのものが間違っていることもあります。
消費者への販売~お店への配送~倉庫での出庫~生産と遡って、サプライチェーンの中での重複業務、ムダな商品タッチなどを検討し、他社と大きく差別化できる隠れたポイントがないか?新しく付与できる機能がないか?などを検討するのです。
そのようなグランドデザインの検討を自社内のメンバーだけで練り上げるのは難しければ、経験のある第三者のゼロベースの視点を含めることが有用となります。
グランドデザイン設計と並行して、現状データを分析し、極力数字に置き換え、新システムの要件を数値化,可視化して提示します。
次の基本設計フェーズでは、レイアウト設計は目に見える形で物流業者などから提示されますが、レイアウトだけでなく、作業フローと、時間軸のタイムチャートの3点セットでスパイラル的に検討を繰り返して物流設計は完結するものです。
弊社は作業フロー設計とタイムチャート設計などを、プロジェクト部外者が見てもわかりやすいように取り纏めをし、作業毎の保留事項や整合が取れない事項を、明確にしながらプロジェクトを推進するご支援します。
また、設計時にキーとなるような業務のロジック検討では、BIツールを使ったシミュレーションや、機械学習を簡易的に試行しながら基本設計をご支援しています。
基本設計の取り纏め~レビューには決められた手順と型があり、そのようなプロジェクト支援は、お客様の中堅社員教育としても有用な場となっています。